CELAの有効塩素濃度は50ppm
ppmって何?
同義語として残留塩素濃度とも言います。
その前にppmとは何でしょうか。
まず読み方ですが「ピーピーエム」と読みます。
そのままですね。
正式には「part per million(パーツ パー ミリオン)」で、頭文字を取ってppmとしています。
意味は「100万分の1」です。
次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムだけではなく、液体に含まれる微量な濃度を表す際に使われるppmは、グラム(g)やリットル(ℓ)という単位ではなく、「100万分の1」という割合を表すので、%に近い使い方になります。
100万ppm=100%ということなので、液体でppmを用いる場合は、1ppm=0.0001%と考えると少しわかりやすいかもしれませんね。
50ppmのCELA水を%で表すと0.005%になります。
それでは製品の話に戻ります。
一般に市販されている次亜塩素酸水の中で最も濃度が高い部類では400ppm程のものがあります。
しかしこのような高濃度は人体には危険なため、よほど用途を制限して使用するか、希釈して使用することになります。
厚生労働省が食品添加物として認めている次亜塩素酸水は、いわゆる電解水と呼ばれるものですが、その許容範囲は上限が80ppmとなっています。
食品添加物は適切な使用方法において人体に安全であることが必要なので、そのことから考えると、人やペットなど生き物に対しては80ppmまでが安全の限度と言えるでしょう。
80ppmを超える濃度の次亜塩素酸水を使う場合は医師など専門家の指導のもとで使用する方が良いでしょう。
CELA水の50ppmは濃い?薄い?
「50ppmでも効果はあるの?」
と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、一般的な菌やウイルスは50ppmの次亜塩素酸水で必要十分な効果が得られます。
様々な菌やウイルスへの効果を調べる試験において、50ppmのCELA水は必要十分な除菌効果が確認できています。
新型コロナウイルスの除菌効果についても、国の調査において依頼した大学や専門の研究機関で50ppmの次亜塩素酸水で99.99%の除菌効果が確認されています。
50ppmは人体に安全かつ菌やウイルスの除菌に必要十分な効果がある、まさに丁度良い塩素濃度と言えます。
確かに100ppmのように高い濃度の方が除菌力は高いかもしれません。
しかし、人体に不安だから加減して少量使うという使用方法は効き目が薄いのです。
50ppmのCELA水で効き目が心配なのであれば、1プッシュのところを2プッシュにすれば、それだけで問題は解決です。
大切なのは菌と次亜塩素酸水の接触時間です。
危険な高濃度を少量使うよりも、安全な低濃度をたっぷり使う方が効果が高い!
これが次亜塩素酸水を上手に使うコツです。
塩素濃度(ppm)=除菌力ではありません。
これは相当多くの方(ほとんどの方々)が勘違いしています。
除菌力と塩素濃度は必ずしも比例しません。
除菌力と塩素濃度はもちろん関係ありますが、「除菌力はpHで大きく変わる」ということを知っておきましょう。
保育園や介護施設などには厚生労働省からノロウイルス対策として市販の次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやブリーチなど約5%)を200ppm(0.02%)に薄めて使うように指導があります。
次亜塩素酸ナトリウムの200ppm(0.02%)と次亜塩素酸水CELAの50ppm(0.005%)では、どちらの除菌力が強いでしょうか。
一見するとCELA水は薄くて弱く感じるかもしれませんが、除菌力だけでいえば次亜塩素酸ナトリウム200ppmよりもCELA水50ppmの方が除菌力は高いです。
これはCELA水のpHが「除菌力の高いpHだから」です。
CELA水 | ハイター | |
塩素濃度(ppm) | 50ppm | 200ppm |
除菌力 | 強力 | 普通 |
pH | 6.5 | 9.0前後 |
ちなみにハイターを薄めない状態だとpH12以上もある強アルカリ性で、たんぱく質を溶かします。
ハイターが指などに付いたときにヌルヌルした感じありますよね。あれがたんぱく質が溶けている状態です。
ハイターの次亜塩素酸ナトリウム濃度は5%(50,000ppm)で、赤ちゃんのいるご家庭ではおなじみのミルトンは1%(10,000ppm)です。
濃いまま使うのは危険ですから必ず薄めて使いましょうね。