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アルコールと次亜塩素酸水はどちらが良いの?

アルコールと次亜塩素酸水どちらを選ぶか

「アルコールと次亜塩素酸水はどちらが良いの?」という声がたくさん届きますが、それぞれ一長一短があります。
ここではそれを理解して必要や用途に応じて最適な除菌剤を選ぶ知識を身につけていきましょう。

大前提!!どちらも除菌には30~60秒必要


 

アルコールと次亜塩素酸水、どちらも瞬間でウイルスは消えません。

 
液と菌やウイルスが接触した瞬間から除菌殺菌は始まりますが、99.99%や100%の除菌殺菌には一定の接触時間が必要です。
 

新型コロナウイルスに的を絞って確認しましょう

今や除菌は「新型コロナウイルスに効くか効かないか」が基準になっています。
新型コロナウイルスは一般的な風邪やインフルエンザウイルスと同様にエンベロープという膜を持つエンベロープウイルスという種類のウイルスになり、その膜が破壊されることで「死滅・不活化=除菌」ということになります。
 
アルコールも次亜塩素酸水もエンベロープを強力に破壊する力があるので、新型コロナウイルスの不活化についてはどちらを選んでも確実に除菌できます。
 
ただし、一瞬で破壊されるわけではありません。
 
世間一般のイメージではアルコールは一瞬で除菌、次亜塩素酸水は少し時間がかかるという認識が広まっていますが、これが大きな間違い新型コロナウイルスの感染拡大の要因の一つにになっているとも言えるでしょう。
 
Point

アルコール・次亜塩素酸水、どちらも除菌(不活化)には30~60秒必要です。

※次亜塩素酸水の不活化試験は国(NITE)にて検証
※アルコール(エタノール)の不活化試験は北里大学にて検証
 

それぞれの効果を確認


 

アルコールと次亜塩素酸水が新型コロナウイルスの不活化にどれだけの効果があるかを確認しておきましょう。
それぞれ60秒の試験内容に基づきます。
 

アルコール(エタノール)

国は60%以上を推奨するものの、その根拠や不活化に要する時間を示さず。(理由は不明)
そのため北里大学感染制御研究センターにて調査。
詳細はこちらをご覧ください。
濃度50%以上、1分で30,000個のウイルスをほぼ完全(100%)に消毒可能。
 
注意事項として、一般的な動作では10秒程度しか手指がエタノールに触れていない懸念がある。
 

次亜塩素酸水(CELA水)

有効塩素濃度50ppmで99.99%の除菌が可能。
<補足>
20秒で99.9%以上
60秒で99.99%以上
 

まとめ

100%の消毒を求める場合は50%以上のアルコール(エタノール)で1分以上の接触を行うこと。

アルコールと次亜塩素酸水の比較


 

  アルコール 次亜塩素酸水
 有効濃度 50%以上推奨

50ppm

 接触時間 60秒で100%

60秒で99.99%

 手指等人体への使用 推奨

自己責任で可能
※1

 物品等への使用  色落ちや変性に注意

推奨

 加湿器噴霧 不可

自己責任で可能
※2

 手荒れ・肌荒れ 起こりやすい

起こりづらい 

 汚れ落ち 落ちる

水と同等

 その他

乳幼児には刺激が強いため不向き

各社・各商品の品質や濃度の差が大きい 

※1 人体に直接使用できるのは化粧品・医薬品であり、生活雑貨に分類される次亜塩素酸水は安全なものであっても人体への使用の推奨が表記できません。
※2 専門機関の試験などで安全性が確認されたものについては噴霧可能。ただし国ではすべての次亜塩素酸水に対して噴霧を推奨していません。
超音波式加湿器による空中噴霧について詳細はこちらをご確認ください。
加湿器空中噴霧で空間除菌

使い方のまとめ


 

アルコールも次亜塩素酸水も使う際にはたっぷりと手に取り、しっかりと60秒すり込みましょう。
テーブル等の除菌にもたっぷりと吹きかけて30~60秒おいてから拭き上げると効果的です。